●今回は中高生向け●
145箱目「『ピノ』『雪見大福』の場合」
前回144箱目で、英語で「アイスクリーム」は ice creamです、と話しました。
ただ、「ピノ」「雪見大福」のような、日本独自の変化球的な商品のことをどうしてもあなたが伝えたいならば、ちょっとした説明語を添付すれば良いです。
中学生学習範囲の知識で簡単に伝えられますよ。
まず「ピノ」の場合は、
「日本のロングセラー商品です」ということで、
It has been popular among Japanese people for a long time.
そして「一口サイズのアイスクリームです」と述べて、
It’s bite-sized ice cream …
*bite-sized〔バイトサイズド〕は「一口サイズの」という意の形容詞です。
さらに「チョコでおおわれています」を加えればOKでしょう。
… covered with chocolate.
「雪見大福」の場合だと、
上記の、covered with(~におおわれている) を、 wrapped in(~に包まれている)に変えて、さらに、chocolate を the skin of mochi(餅の皮)に変えれば良いでしょう。
ただ、相手が mochiのことをまったく知らない場合もあり得ます。
日本の餅は、英語圏でもだいぶ浸透しつつあると思いますが、まだまだ sushi レベルまでは行ってないと思われます。
もし相手が、日本の餅を知らなさそうだったら、Japanese rice cake とでも言い換えれば良いと思います。
さらにもう一つ。
「ピノ」はまちがいなく一口サイズですが、「雪見大福」は一口サイズと言うにはちょっと大きすぎる気がしませんか?
個人によりますが、二口か三口サイズですよね(コンビニの2個入りのやつ)。
あなたがそこにこだわるのであれば、bite-sized を two-bite-sizedとしたり、あるいは「一口サイズです」の言い方は、
You can easily eat it in one bite.
というのも考えられますので、これを利用して(この bite は名詞で『ひと噛み』の意)、
You can easily eat it in two or three bites.
としても通じるとは思います。
しかし、普通はこんな言い方はしません。
何かこう無理があります。
自然な英語ではありません。
よって、たとえ厳密には一口サイズとは言えなくても、要は、スプーンとか無くても簡単に口に入れられるんですよ、というメッセージが大切なので、「雪見大福」の場合も bite-sized でOKだと思います。
●語り手/英語科・鈴田