●今回は中高生向け●
142箱目「ピリオドの役割」
英文を書く際に用いられる記号の一つに period と呼ばれるものがあります。
文末につける、ちっちゃな黒点ですね。
日本語ではカタカナで「ピリオド」と表記しますが、period の発音は「ピリオド」とは違います。
period の原音をカタカナで表すのは、かなり難しいので、翻訳サイトなどで一度、原音を聞いてみることをオススメします(ま、『ピアリエッド』みたいな感じですが。『ピ』に強勢を置きます)。
「ピリオド」の用途は何かと言えばもちろん、「ここで、この一文は終わりですよ」ということを教えてくれることです。
もし「ピリオド」をまったくつけずに文章をつづっていった場合、非常に読みにくいものになると思います。
以前は、ピリオドのことを日本語では「終止符」と呼んでいました。
「ピリオド」の使い道は、もうひとつありますよ。
たとえば、
the United States of America(アメリカ合衆国)
のことを
the U.S.A.
と記す場合があります。
このとき、
Uの横のピリオドは、「ホントは … nited というのがつづくんだけど、略しちゃいました」ということを表しています。
Sの横のピリオドは、「この後は … tates がつづくのだけど、略しちゃいました」ということ。
Aの横のピリオドは、「この後の … merica は略しちゃいました」
といったことを表していると思ってください。
つまり、これらのピリオドは「この先は省略しちゃいました」ということを表しているわけです。
また、ピリオドがメルアドやURLの中に入っている場合がありますね。
なぜか、この場合に限っては「ピリオド」と読むのではなくて、
「ドット」(dot) と発声するときが多いです。
dot という語は「点」という意味です。
●語り手/英語科・鈴田