●今回は中学生向け●
150箱目「フリマに出品?」
「フリーマーケット」という語があります。
短縮して「フリマ」と言う人もいます。
各家庭の不要品や中古品を持ち寄って、それらを売買する市場のことです。
たいてい戸外で開催されることが多いです。
むろん、この語は英語由来の外来語ですが、「フリーマーケット」の「フリー」を、free だとカン違いしている人も多いかもしれません。
free は「無料の」「自由な」という意の形容詞ですから、free market だと意味不明なものになってしまいます。
実は、「フリーマーケット」の「フリー」は、flea 〔フリー〕なんです。
flea は「《虫の》ノミ」のことです。
なぜこういう呼び名になったのかは、わたしは知りませんが、昔はノミがわくほどの古い品物をやり取りしていたからなのかと、わたしは勝手に思っています。
そういえば、かなり以前、日本では「フリーマーケット」のことを「ノミの市」と呼んでいました。
ところで、英語で「フリマに出品する」ということを言いたい場合、どう言えば良いでしょうか。
辞書や参考書などに、いろいろと紹介されていると思いますが、わたしが中学生の皆さんにオススメしたいのは、
sell ~ at a flea market
~ の部分には、出品したい物を入れれば良いです。
出品したい物は特に言わずに、単に「フリマに出品する」という行為だけを伝えたいなら、~ の部分に、things (物、品)を入れれば良いです。
つまり、「フリマに出品する」→「フリマで《物を》売る」と言い換えれば良いわけです。
このように、あることを英語で伝えようとして表現が浮かばない場合、自分の語彙力・文法力の範囲で、どう易しく言い換えれば伝わるかを考えてみることは、これからの英語学習に大切なことです。
●語り手/英語科・鈴田
