●今回は中高生向け●
139箱目「元気ですかッ?!」
How are you?
という表現は、小中高生ほぼ全員、ご存知だと思います。
文字通りの直訳は「あなたはどんな具合、どんな調子ですか?」ということですが、発言者は本当にあなたの具合、体調を知りたいわけではありません。
会話の潤滑油というか、知人や家族への定型化した「あいさつ」として用います。
「元気ですか?」と訳しておけば良いと教わりますね。
これと似た言い回しは、他にもいろいろあります。
まず、
How are you getting along?
get along は「上手くやる」といった意です。
よって、文字通りの直訳は「あなたは、どんなふうに上手くやっていますか」
How’s everything?
というのもあります。
直訳は「すべての事は、どんな具合ですか」です。
How’s everything going?
というのもあって、直訳は「すべての事は、どのように進行していますか?」
What’s new?
文字通りの直訳は「何が新しいの?」つまり、何か面白いことある?みたいな感じなので、これは1日に複数回出会う人に使うのは、ちょっとヘンかも。
似た言い方として、
What’s up?
What’s popping?
というのもあります。
どちらも「何が起こっているの?」ということですが、
What’s popping? は、カジュアルな感じが強いので、親しい者同士での使用が適しています。
ちょっと面白いなと、わたしが思うのが、、
How’s the world treating you?
です。
このtreat は動詞で「~を扱う」の意。
「世界《世間》は、どのようにあなたを扱っているのか」が直訳ですね。
ここで紹介した表現は、大切な情報を伝えているわけではなく、あくまでもただの「あいさつ」なので、極論ですが、すべて「元気ですか?」と訳しておいて良いし、返答も
I’m good.
としておけば大丈夫です。
●語り手/英語科・鈴田