●今回は中高生向け●
159箱目「時間バエは矢がお好き」
英語圏のことわざに、
Time flies like an arrow.
というのがあります。
この文の動詞は、fly(飛ぶ)です。
主語が不可算名詞(time)なので、~sがついてflies となっています。
ここの like~ は「~のように」と訳す like です。
arrow は名詞で「矢」
というわけで、直訳すると「時間は、矢のように飛んでいく」ですが、これは、
「時がたつのは早いものだ」「時がたつのは、あっという間だ」
というメッセージを伝えているんです。
like an arrowを省略して、
Time flies.
だけでも十分通じます。
昔の学校英語では、この英文は「光陰矢のごとし」と文語調の訳で教えられていました。
Time flies like an arrow. という文に関しては、もう一つお話があります。
コンピューターというものがこの地上に登場し始めた頃、翻訳ソフトにこの英文の日本語訳を作成するように命じると(今風に言えば《AIに翻訳させると》)、
「時間バエは矢を好む」
という訳文を出してきた、ということを昔、何かの本で読んだことがあります。
この文の動詞は like である。
↓
動詞の直前までが主語であるから、このflies は名詞 flyの複数形である(flyは名詞で《ハエ》です)。
↓
arrow は名詞だから、like の目的語である。
と、コンピューターやAIは解析したのだと推察できますね。
わたしはこの話を初めて知ったとき、一瞬「面白いなあ」とは思いましたが、すぐに「これ、都市伝説なのでは」と疑いました。
コンピューターは、数式を処理するのは得意だけれども、文章や文脈を取り扱うことにおいては人間に勝てないのだ、みたいなことを主張するために誰かが考案した作り話の気がします。
真相は未だわかりませんけれど。
ちなみに、今、手元のスマホを使って、
Time flies like an arrow 意味
と入力して、Google検索をしてみたら一瞬で
「時は矢のように飛ぶ」
と表示されました。
●語り手/英語科・鈴田
