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英語のおまけ箱 12箱目「クマさんに聞いてごらん」

12箱目「クマさんに聞いてごらん」

●今回は中学生向け●

クマさんに聞いてごらん
学而会 英語のおまけ箱 23箱目

前回 CHOO CHOO という、スゴく古い絵本について話しましたが、英米でも日本でも、すぐれた絵本の息の長さはハンパじゃないです。

20年30年なぞ、短いほうです。

100年近く支持されているものが相当あります。

このような一流の絵本は、小さい子どもだけではなく、大人の鑑賞に十分耐えるものです。

本文は、練りに練った単語を用いて、構造も非常に平易なものになっています。

音読すると、リズミカルで心地が良いです。

そして、絵本といえば、すばらしい絵。

絵と文が一体化して、絵本世界をつむぎだします。

シンプルな文章で、絵の補助もあるから、平均的な中学生の英語力でも、日本語にいちいち訳すことなく、英文がストレートに入ってくる感じになることも多いはずです。

「お、英語読めてるじゃん!」という気持ちになって、英語の学習が楽しくなってくるかもしれません。

また、数分で読み終えることができるというのも、絵本の良いところです。

ここで、アメリカの、一流絵本のひとつを紹介しましょう。

ASK MR. BEAR という作品で、日本語にすると、クマさんに聞いてごらん といったところです。

作者は Marjorie Flack (マージョリー・フラック) という人で、アメリカを代表する偉大な絵本作家の一人です。

かのじょの作品といえば、日本だと、好奇心旺盛な子犬が主人公の「アンガス」シリーズが有名かもしれません。

ASK MR. BEAR も、たっぷり80年以上も前の作品ですが、英米でも日本でも、いまだに愛読されています。

お話は、次のように展開します。

Danny 〔ダニー〕という男の子が、お母さんへの誕生日プレゼントに何をあげたらいいか悩みます。

そこで、メンドリに相談します。

メンドリもわからないらしいので、Danny はメンドリといっしょにガチョウにたずねに行きます。

ガチョウもわからないらしいので、Danny はガチョウも連れてヤギにたずねに行きます。

ヤギもわからないらしいので、Danny はヤギも連れてヒツジにたずねに行きます。

ヒツジもわからないらしいので、Danny はヒツジも連れてウシにたずねに行きます。

ウシもわからないらしいので、皆で森のクマにたずねに行くことになりますが、お供の動物たちはビビってついて来ようとはしません。

そこで、Danny はひとりでクマにたずねに行きます。

森のクマと会った Danny は、クマに相談します。

クマは Danny の耳元で何かささやきます。

Danny はクマに「ありがとう」と言って帰ります。

そして、お母さんの誕生日がやって来ました……

と、ここで、読者はワクワクした思いに駆られます。

「いったい、クマは Danny に何とアドバイスをしたんだろう」と。

ちょっとしたミステリー小説の味わいがあります。

もちろん、最終ページで、謎は解き明かされます。

 
最終ページは、Danny がお母さんに何をあげたかが一発でわかる絵と共に、

Danny gave his mother _________ .

という本文。

さて、下線部 は何だと思いますか?

Danny はお母さんに何をあげたのでしょうか? 

答は……申し訳ありませんが、ここでは教えません。

絵本 ASK MR. BEAR は、日本では『おかあさんの たんじょう日』という題になっています。

そしてどういうわけか、別の作者の別のお話も加えて「おかあさん だいすき」という1冊の絵本にまとめられています(岩波書店刊)。

ASK MR. BEAR「おかあさん だいすき」もどちらも、永山図書館などに置いてあると思います。

だから、答は自分で確かめてください。

どうしても知りたい人は、学而生に限り、わたしにたずねにきてくれれば、読者特典第2弾として教えてあげましょう。

期間限定だよっ!(いちおう1ヶ月ぐらい)。

●語り手/英語科・鈴田●