●今回は中高生向け●
107箱目「兄弟も姉妹も」
前回106箱目で、brother, sister という語について話しました。
英語には、sibling 〔スィブリング〕という語もあります。
sibling は、「兄」も指すし「弟」も指すし「姉」も指すし「妹」も指します。
brother, sisterが「年上」「年下」を気にしないのに比べて、sibling は「性別」も気にしないわけです。
これまでどういうわけか、日本の中学校では習わないことが、ほとんどでした。
高校生も、知らない人が多いのではないでしょうか。
「性差」を気にしないこの語は、これからの時代の流れで、学校教科書にきっちり登場するかもしれません。
実際、sibling は、便利と言えば便利な語です。
「あなたは、兄弟かまたは姉妹がいますか?」と聞きたければ、
Do you have any siblings?
で、一発OKです。
もちろん、
Do you have any brothers or sisters?
とやっても、まったく問題ないわけですが。
あと、ついでの話ですが、日本語で普通「わたしは3人兄弟です」言う場合、英語では、
I have two brothers(sisters).
となることは、大丈夫ですか?
下線部の数字に注意してください。
つまり、日本語では家族構成の話をするとき、話し手のことも含めます。
英語では、話し手は含めません。
●語り手/英語科・鈴田