●今回は中高生向け●
160箱目「英語では使わないアルファベット」
アルファベットは、英語以外の西洋の言語でも使われます。
英語では決して登場しないアルファベットも、いくつか存在します。
そのうちの一つが、Aの上に黒点を2つ、つけたやつです。
ä Ä
黒点は、専門用語で「ウムラウト」と呼ばれています。
ウムラウト付きのAは、ドイツ語で使われます。
どう発声するのかは、わたしも知りません(ま、英語では絶対登場しない文字なので、今は放っておきましょう)。
ところで、読者の皆さんのなかには、「この文字、どこかで見た覚えが…」と思った人もいるのではないでしょうか。
―― そうです、高品質アイスクリームの世界的ブランド、「ハーゲンダッツ」のロゴで使われています。
Haägen-datzs
「ハーゲンダッツ」は、ヨーロッパのどこかの企業だと思っている人が非常に多いのですが、その原因の一つは、このロゴにあるかもしれません。
「ハーゲンダッツ」は、世界中に支社がありますが、おおもとは、単純にアメリカ合衆国の企業です。
では、なぜ、このアメリカの企業は、英語にはない文字を企業ロゴに取り入れたのでしょうか。
それは、この企業の「戦略」なんです。
「ハーゲンダッツ」は、アメリカで業務開始をする際に、他の同種企業との差別化をはかる必要がありました。
そこで考えだされたのが、「ヨーロッパ伝統の高品質乳製品である」というイメージをアメリカ国民に持ってもらう、というものでした。
企業名に英語にはない文字を用いたり、デンマークの国土地図を箱のデザインにあしらったりして、異国情緒感を出すようにしました。
そもそも、「ハーゲンダッツ」の「ハーゲン」は、北欧「デンマーク王国」の首都である「コペンハーゲン」から取ったものです。
アメリカ人にとって「コペンハーゲン」というのは高品質な乳製品を生み出す酪農国のイメージがあります。
「ダッツ」は特に意味はなく、「ハーゲン」の直後に持ってくると、何となく言葉の響きがヨーロッパ的な感じになる、といった理由でつけたようです。
むろん、生産するアイスクリーム自体が平凡なものであったりマズかったりしたら何の意味もありません。
常に自然由来の原材料を使って、徹底した高品質な製品を消費者に提供する、という姿勢を保っています。
だから「ハーゲンダッツ」は他のメーカーよりも若干価格が高いです(コンビニやスーパーに行けばわかります)。
●語り手/英語科・鈴田
*今回は「ハーゲンダッツ」の公式ホームページを参照しました。
