●今回は中高生向け●
164箱目「ドン、ドン、パン!」
イギリスが生んだ伝説的ロックバンド、クィーン。
かれらの世界的ヒット曲の一つに、We Will Rock You というのがあります。
世代的に、現在の中高生がクィーンの存在をまったく知らないのは当然ですが、この曲を聞かされたとたん、ほぼ100パーセントの中高生が「この曲、知っている!」と言うでしょう。
We Will Rock You の rockは、「~の心を揺さぶる」「~を覚醒させる、感動させる」という意味の動詞です。
普通に解釈すれば、weは「《オレたち》クィーン」のこと。
当然、you は「《オレたちのファンである》オマエら」を指します。
「オレたちクィーンが、ふさぎこんでいるオマエらの心を揺さぶってやるぜ」つまり、「落ち込んでいるオマエらよ、オレたちの音楽を聴いて元気をだせ」というメッセージを持った曲です。
さらに、この曲がスゴいのは、楽器は一切用いずに、足踏みと手拍子と歌声だけで構成されているところです。
1拍目と2拍目は足踏み、3拍目は手拍子、4拍目は休み、というパターンを繰り返してリズムを刻みます。
「ドン、ドン、パン!ドン、ドン、パン!…」を繰り返して、それに上記内容の歌を乗せていきます。
英語のネイティブでない限り、ボーカルを乗せるのは非常に難しいと思いますが、サビの部分で歌われる、
♪ We will, we will rock you !
♪ We will, we will rock you !
というシンプルな英文は、非英語圏の人間でも余裕をもって歌えます(ま、計算して作っているんですけれども)。
これがコンサートで歌われると、聴衆は大歓声で参加するのは当然です。
こういう曲ですから、これまで40年以上にわたって、さまざまな場面で歌われてきました。
応援歌的要素があるので、スポーツイベントと相性が良いです。
メジャーリーグ、格闘技、JリーグなどのスタジアムでBGMや選手の入場曲として今も流されています。
さまざまな種類の商品の、日本のテレビコマーシャルでも本当に良く使われました。
きっと、これからも多岐にわたって使われていくと思います。
ついでの話ですが、中高生の皆さんは、
You rock.
という言い回しも知っておくと良いです。
rock の後に、me が省略されていると考えれば、意味は納得いくと思います。
「あなたは、わたしの心を揺さぶる」「あなたは、わたしを感動させる」が直訳ですが、「おまえ、すげぇな!」「アンタは、すばらしい!」「キミって最高」といったキモチで言います。
何かスゴいことをやった友だちに、心を込めて言ってください。
きっと、相手は喜びますよ。
●語り手/英語科・鈴田
