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38箱目「一本うどん」

38箱目「一本うどん」

●今回は中高生向け●

一本うどん
学而会 英語のおまけ箱 38箱目

noodleードル〕という英単語は「麺(類)」のことだと知っている人も多いでしょう。

日本が誇るインスタント食品に “カップ麺” というのがあります。

その代表格と言えるのが「カップヌードル」という商品です。

パッケージを見ると英語で

CUP NOODLE

と大きく記されています。

でも、この表記は、考えてみれば、ちょっとヘンであることが、中学生の英語力でもわかるでしょう。

そうです、カップに入っているのは複数の麺なのですから、

CUP NOODLES

と、複数形の ~S をつけるべきなんです。

CUP NOODLE だと、麺が1本しか入っていない感じになってしまいます。

「カップヌードル」は、今や世界中で発売されています。

それなのに、なぜ、メーカー側はこのようなヘンな英語を表記したままなのか。

それは想像がつきます。

たしかに「カップヌードル」を外国で展開させるにあたっては、
CUP NOODLES と英語文法的に正しく表記すべきでしょう。

しかし、日本では「カップヌードル」という名前が完全に国民に定着しているし、商標登録の問題も含めて、長年日本国民に親しまれている名前を変えるわけにはいかないという判断なのでしょう。

ちなみに、ネットで調べてみると、海外の「カップヌードル」はすべて、日本のものと味はちがっていて、現地生産が基本だそうです。

食の好みというのは民族によって違いますから。

そして、海外の「カップヌードル」のパッケージ表記はすべて

CUP NOODLES

となっています。

日本だけ CUP NOODLE なんですね。

というわけで、noodle という単語は基本、noodles という複数形でしか見るはずがないとも言えるわけです。

しかし、ここでふと、「いや、これは noodle でいいかも」と言えるものを思い出しました。

それは、ある非常に有名な時代劇小説シリーズで、作品中に「一本饂飩(うどん)」というメニューが登場します。

江戸の、ある地域の茶店で出される名物で、親指ぐらいの太さの一本のうどんが、とぐろを巻いて入れ物に盛られていて、それを柚子、すりゴマ、ネギなどの薬味であしらった濃いめの汁で食べるというもの。

実際にあるのかどうかは知りませんが、これだけは、まさしく noodle と言っていいメニューですね。

●語り手/英語科・鈴田●