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4箱目「英語のポップスの決まりごと」

4箱目「英語のポップスの決まりごと」

●今回は中高生向け●

英語のポップスの決まりごと
学而会 英語のおまけ箱 4箱目

英語圏の流行歌、ポップスの歌詞には、ある暗黙の了解事項があります。

歌っているのが男性歌手だったら、歌詞に登場する「わたし(I)」は必ず男性で、歌っているのが女性歌手だったら、歌詞の「わたし」は必ず女性である、ということです。

この観点からいくと、日本の10代20代の女子たちから成るグループが「…はじめからそうあきらめてしまったら、ぼくらは何のために生まれたのかぁ♪」なんて歌うのは、あり得ないことになるんです。

「ぼくら」という言い方は、あきらかに男子のセリフですからね。

それを女の子たちが歌うのはおかしいわけです。

英語圏のポップスというのは、おおかたがラブソングです。

たとえば、ある女性歌手が、ヒット曲を出したとします。

その歌詞の中に I love him. という文があったとします。

これは何の問題もありません。
 
ところが、その同じ歌を、別の男性歌手がカバー曲として歌う場合は、I love him. と、そのまま歌うわけにはいきません。

男性が歌うのですから、この I は男性とみなされるので、ちょっとおかしなことになるでしょ?

ですから、この場合、him を her に変えて歌うんです。


ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌で、 Let It Go という歌がありますね。

エルサという女性が、呪われた能力を持つ自分に嫌気がさして、雪山の奥深くでひとりで暮らそうと雪山を登っていく途中、この歌を歌い出します。

…The kingdom of isolation. And it looks like I’m the queen.♪
 ここは孤独の王国。わたしは、そこの女王様のようね♪

…Be a good girl you always have to be.♪
(小さい頃から言われてきたわ)いつも良い子でいなさいと♪

といった歌詞が進行します。

この歌は世界的に大ヒットしたので、いろんな歌手がカバーしています。

そして、カバーしているのが男性歌手の場合は皆、下線部の所を king, boy, に変えて歌っていますよ。

●語り手/英語科・鈴田●